レバノン、という国名を聞いたとき、何をイメージするでしょうか?
私は恥ずかしながら、フランスに来るまでは、国名は知っているものの、レバノンという国に対する知識を殆ど持っていなく、かろうじて、中東の一国、内戦で大きな影響を受けた国、といったくらいであり、レバノンのイメージは全く浮かんできませんでした。 そんな私のレバノンに対する印象をがらりと変えてくれたのが、今回ご紹介する「Le Tarbouche」です。クルトゥノーと呼ばれる地域の一角にあるこの店は、いつもいつも人で賑わっています。それもそのはず、美味しい、安い、雰囲気も良い、というレストランですもの。これだけ揃っていて、人が集まらないわけはありません。 私たちも、この店の前を何度か通るたびに、人でいっぱいになっている様子を見て、きっと美味しいのだろうと入ってみたのですが、それからこのお店は、私たちの一番のお気に入りになりました。 いつも私が頼むのは、こちらの一皿です。名前は店名と同じ「タルブッシュ」。 ファラフェルと呼ばれるヒヨコマメのコロッケ、揚げ物三種、ヒヨコマメのペースト、ホムスになすのペーストのムタバール。そしてイタリアンパセリをふんだんに使ったタブーレと言うサラダ。 三つの揚げ物の中には、チーズ、シナモンの香りのするひき肉、そしてほうれん草がそれぞれ入っています。 対して、主人がいつも頼むのは、「タウーク」という一皿料理です。 「タウーク」とは、中心に置かれている串物の名前です。こちらは、レモンでマリネした鶏肉なのですが、柔らかくって、酸味があって、とても美味しいです。ご飯もついてくるので、このご飯と一緒に食べると、とても合います。 このほか、「タルブッシュ」と同じくホムスがついてきて、サラダはトマトとキュウリのサラダが入っています。 料理にはこのパンがついてきます。 このパン、薄くて、味はほんのり甘くて、そのまま食べてもとても美味しいのですが、ヒヨコマメのペースト、ホムスにつけたり、ナスのペースト、ムタバールにつけて食べると、本当によく合います。 さて、料理を食べた後は、勿論デザートです。 こちらのお店で、私たちが一番お勧めしたいのは、この「アサフィーリ」です。 以前の記事の中で、この「アサフィーリ」のレシピをご紹介したことがありましたが、それは、ここのお店でこのデザートを食べて、その美味しさに感動し、自分でも作ってみたい!と思ったのが きっかけだったのです。 小さなクレープの中に、チーズクリームが入り、オレンジの香りのする甘いシロップで、ピスタチオと一緒に食べる・・・最高に美味しいデザートです。 お茶と一緒に頂いて、おなかいっぱい。心も体も大満足になるお店です。 この「Le tarbouche」というお店がきっかけで、レバノン料理にすっかり魅了され,レバノンという国に興味を持ったのですが、何故私がフランスに来て、レバノン料理を食べられるのかとふと考えたとき、そこにはレバノンという国の持つ、複雑な歴史が大きくかかわっています。 レバノンは第一次世界大戦後、フランスの委任統治下にありました。その後独立しますが、のちに国内に大きな内乱が起こり、国民は多く国外へ避難したようです。フランスにもその結果、多くのレバノン人が来ることとなり、レバノン料理も同時に広まっていったとされています。 美味しいレバノン料理、これを食べながら色々なことを考えてしまいます。 Le Tarbouche:22Rue Ernest Munch 67000 Strasbourg France Tel:+33 3 88 35 00 48
by merico-merico
| 2009-02-02 06:24
| ストラスブールのレストラン
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