2009年 03月 10日 ( 1 )

ブルターニュへの旅3

c0146402_5182184.jpgLe bistro de Jean で美味しい食事をお腹いっぱい食べ過ぎたのか、朝起きると全然お腹も空いていなく、朝食はとらずにそのままホテルをチェックアウトし、まだ見ていなかった市街へと出かけました。

写真はサン・マロの街並みです。ブルターニュの街はほとんどがこのような石造りの街で、カラフルなアルザスとはまた違った魅力のある、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
この日はあいにくの曇り空、でもこの天気もこの街に合っていると思いました。

c0146402_528253.jpg車に荷物を置いて、早速旧市街の中へ。

曇り空のもと、落ち着いた雰囲気の街を散策すると、同じ通りに何軒か伝統的なブルターニュのお菓子を売っているお店を見ました。こちらのお店は、サン・マロのカテドラルの下にあるお店。こちらは塩キャラメルやキャンディーなどが中心でした。

そして下の写真、数軒となりのこちらのお店には、日本でもいつでしたか、かなり流行ったクイニーアマンや、昨日私がデザートに頼んだFar Bretonが売られていました。

c0146402_5345824.jpgこのお店では、下のようなクイニーアマンが焼き立てで売られていました。日本で売られているのとはずいぶん形が違いますが、この形がきっと本来の形なんだろうな、と思います。美味しそうでしょう?

c0146402_5365162.jpgショーケースに書いてありますが、traditionnelがプレーンのクイニーアマン、aux pommesがりんごがはいったもの、そしてau nutellaが、フランスでも大人気の、イタリア生まれのチョコレートスプレッド、ヌッテラが入ったものです。先ほどお腹が空いていなかったと述べましたが、こんな美味しそうなものを目の前にして通りすぎるわけには行きません。私はプレーンのtraditinnelを選択、主人はFar bretonを買って、食べながらの散策になりました。

c0146402_524761.jpgバターたっぷりの美味しい生地に舌鼓を打ちながら海岸近くへ。
海岸沿いの城壁の上に上がると、海が見渡せました。近くには小さな島がいくつかありますが、そのいずれもに、建物が建てられていました。かつての最前線の地、そんな雰囲気が漂っていました。

さて、サン・マロをひとしきり散策し、お昼前にはここを出発しました。今日の目的はブルターニュのロマネスク教会めぐりとドルメンなど巨石文化の足跡を追うことです。

c0146402_5484879.jpgまずは左の写真。こちらはLanleffという小さな小さな村にある教会(Templeと実際には書いてありますが)です。ここは饗庭孝男さんの『フランス・ロマネスク』(山川出版社)という本を読んで、一番に行ってみたかった所でした。
ご覧の通り、完全な円形の教会で、12世紀の前半にこの地方の領主に従って十字軍に行った人が、エルサレムの聖墳墓教会を思い出して建てたものだそうです(前著参考)。饗庭さんも書かれていますが、本当に異教的な雰囲気の漂う、不思議な感じのする場所でした。工事中のため、近づけなかったのが残念です。

c0146402_635330.jpgc0146402_662347.jpgお次はPerros-Guirec(ぺロス・ギレック)という街のロマネスク教会へ。

右が前から見た教会。左は教会内部の柱頭彫刻です。

私は美術史には詳しいわけではありませんが、フランスに来てから色んな教会を見ていくうちに、何となく、ロマネスク期のものを見ていると落ち着くなあ(というか面白い?)と思うようになってきました。左の写真のような、(何を表しているのかは私には残念ながらわかりませんが)、感情の入る余地の無い(良い意味で)ものに惹かれる傾向がある気がします。何だか可愛いのもお気に入りです。

c0146402_6173516.jpgぺロス・ギレックにて教会を見た後は、ちょっと休憩しようと、近くのサロン・ド・テへ入りました。なかなかの良い雰囲気のお店で、そこのマダムもかなり良い方でした。でもこのマダム、人の心が読めるのか(?)、私達がコーヒーでなく紅茶を頼もうかと相談していたところ(日本語で)、すぐさま紅茶のメニューを持ってきたり、私がトイレをたずねるためにちょっとマダムに近づくと、「トイレはあっちよ!」とすぐに返されたり、不思議なことが多かったです。主人と未だにあそこのマダムは人の心が読めるに違いないと話しています。

c0146402_62258.jpgc0146402_6222640.jpgこちら二つがそこで頼んだケーキです。

左が私の頼んだもの。一番下にはチョコスポンジケーキ、そして濃厚なチョコレートクリームがたっぷり乗った、私好みの濃い味のケーキでした。

右は主人の頼んだケーキ。こちらはカフェ味のものでした。例の如く一口おすそ分けを頂きました。美味しいケーキと紅茶で一息ついた後は、更に海岸近くを西へと進んでいきます。

c0146402_6282950.jpg車で走っている途中、道端にこんなドルメンがぽんっと置かれていました。何の看板も案内も無く。あまりにもあっさりとあったため、一度通り過ぎてしまい、車中で「今のドルメンだよね!?」と話して、もう一度引き返し、近くに車を止めてじっくりと観察しました。うーん、さすがブルターニュ。こんなものがあっさりとあるとは・・・。横を通る車も、みんなあっさりと通り過ぎて行きます。

c0146402_6335570.jpgこちらはIle-Grandeという島のドルメンです。
こちらは上のものよりも数倍大きく、中も人が通れるようになっています。まるでトンネルのようです。古代の人たちは、ここをきっと神聖な場所としていたんだろうな・・・と思いをめぐらせていると、何故かドルメン内にはカラフルな紙ふぶきがいっぱい落ちていて、ドルメンの外側にはハートの落書きがされていました。どうやら近くの若者がここで何かお祭をやったようです。紙ふぶきはまあいいとしても、ドルメンに落書き・・古代の人が怒っちゃわないかしら?何てちょっと心配しました(笑)

c0146402_647439.jpgこちらは上の島の近くにあるメンヒルです。

古代の巨石に、キリスト教の彫刻を施したこの石柱、メンヒルの中で一番見たかったものでした。でも最初は私の見たかったものと違うと思ったのです。それはなぜかというと、私はこのメンヒルのかなり昔の写真を見て「行きたい!」と思ったのですが、その昔の写真には、上部の十字架、その下の彫刻は勿論あったのですが、更にその下にキリストの彫刻が彫られていたのです。でも、写真をみてお分かりになるように、現在はそのキリストの部分のみ消されています。それが何故なのかわかりませんが、残念です。

c0146402_649917.jpgこの日はイギリスとの連絡船が出る街、Roscoff(ロスコフ)に宿を取っていました。
でもロスコフに到着したとき、物凄い暴風雨で、ホテルは街を周るのに良い場所にあったのですが、この日は観光なんてとても出来る様子ではなく、ホテルで夕食まで休み、七時頃、暴風雨の中、近くのレストランまで走って行きました。

この日行ったレストランはこちらのLe surcoufという、海の幸専門のレストラン。やはり港町に来たのだから、海の幸を食べないと、とここにしました。写真は翌日撮ったものです。

c0146402_65244100.jpgまずはシードルで乾杯。シードルはボレという、スープの器のようなもので飲むことがこちらでは多かったのですが、この店ではこのようなグラスで。
生シードルを頼んだのですが、美味しかったです!私も夫もシードル大好きなので、普段の二人にしてはかなりの量のお酒をこの日は飲んでしまいました。

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c0146402_656245.jpgアントレには、主人はやはり魚のスープを。私はやはり牡蠣をたのみました。

主人の魚のスープ、一口頂いて美味しかったのですが、この器もとても綺麗で気に入ってしまいました。ブルターニュの伝統的な絵柄だったので、その後このような器が無いかお土産屋さんなどで探してみたのですが、残念ながら見つかりませんでした・・。
牡蠣も美味しかった!個人的にはここの牡蠣が一番美味しかったです。

c0146402_714145.jpgc0146402_72232.jpgそしてこちらはメインです。左が私の頼んだ、魚介の鍋、パイ生地包み。さくさくのパイ生地を割ると、中にはホタテやたらなどがたっぷり入った、シーフードクリームシチューのようなものが。あっさりしていて、魚介も新鮮で美味しかったです。

対して主人は本日もホタテを選択。この料理、クリーム系のソースなのですが、結構な酸味があり、不思議な味のする料理でした。酸味が何に拠るものなのか、下にある昆布のような海草か、それともレモンなどのシトロン系か、いずれにせよ美味しかったのですが。ライスもついてきていました。

c0146402_781246.jpg今日はデザートを頼むのはやめようと思っていたのですが、最後にはやっぱり頼んでしまいました。でも流石にケーキなどは入らなさそうだったので、軽めのアイスクリームを二人とも選択。美味しかったです。


旅行三日目も、ロマネスク教会、巨石文化、そして美味しい料理と、前日にも増して充実した一日となりました。

食べすぎで寝苦しいRoscoffの夜は強風と暴雨と共に過ぎていきました・・。
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by merico-merico | 2009-03-10 07:22