2009年 03月 09日 ( 1 )

ブルターニュへの旅2

c0146402_501181.jpgパリを出た後は、ひたすら高速道路上を西へ西へと向かって車を走らせます。幸いお天気にも恵まれ、気持ちよい青空のもと、ドライブを楽しむことが出来ました。それにしても、フランスの高速道路を走っていて思うのは、皆さん、速いこと速いこと。制限速度も、通常130キロまで、雨の日は110キロまで。実家の近くには札樽自動車道という、札幌ー小樽間を結ぶ高速道路があるのですが、そこの制限速度は80キロ(距離が短いというのもあると思いますが)。フランスと比べると、「高速」ではないなあと、いつも思います。

写真は車中より撮った風景です。

c0146402_510082.jpg走って一時間ほどするとお腹がすいてきました。なので、高速道路の休憩所にあるレストランでお昼を食べることに。

フランスの高速道路は、休憩所がとても充実しており、短距離の間にレストラン、カフェ、売店などがある休憩所が沢山設置されています。中にはホテルまであるところも。この日、レストランには大きな豚のもも肉を焼いたものがあり、それを店員さんがナイフで削いで、お客さんに提供していました。あまりにも美味しそうだったので、それを見た私達ももも肉を注文。付け合せも何種類からか選べ、私も夫もラタトゥイユを選びました。なかなか美味しかったです。

c0146402_5175799.jpgさて、この日の目的はまず、かの有名なモン・サン・ミシェルを訪れることでした。実は私達、このあまりにも有名すぎる観光地を、強く訪れたいと思っていたわけではなく、まあ有名だし、近くだし、行ってみようか、という気持ちでいたのです。

でも、段々その地が近づくにつれ、何か恐ろしく大きなものが見えてきました。モン・サン・ミシェルです。
写真を撮ったところからは結構距離があったのですが、それでもこの大きさ、この圧倒感。車中で二人で「凄いね!凄いね!」と興奮し始めました。これははやく実物を間近で見たい!!

c0146402_5241417.jpg海岸線に沿って車を走らせること20分、ようやくモン・サン・ミシェルに到着しました。
着いてみて、改めて「これはすごい」と思いました。最初の気だるい気持ちなんてどこへやら、もう心の中は興奮しかありません。

今まで日本でも写真やテレビで散々見てきましたが、実物を見て、全くその存在感と圧倒感が違うことに気づかされます。中心の修道院の周りには、アパルトマンやお店などもあり、これはもう一つの「国」とも言えると思いました。

c0146402_5312426.jpgc0146402_5314870.jpg中に入ってみると、ある程度は予想していたのですが、とにかく日本人が多かったです(笑)そのせいか、左の写真にもあるように、お店の看板にも日本語が書かれています。この日は関西からの旅行者が多かったのか、関西弁が良く聞こえてきました。


急な坂を登っていくと、元修道院のミュゼがあります(写真右)。この島の中心に建つこの修道院、是非見なくてはと受付カウンターが閉まる10分前にぎりぎり到着し、チケットを購入して、いざ、中へ!

c0146402_5411078.jpgc0146402_5411835.jpg中に入ると、まるで迷宮のように複雑な構造。そして広いために、案内の矢印が無いと迷ってしまいそうです。きっと、昔にはここで迷った修道僧も絶対いるよね、と話しながら歩いていました。

複雑な通路を抜けて高いところまで行くと、写真左のようなあふれんばかりの光に包まれた祈りの場所に出ます。でもここを抜けると、再び写真右のような、暗い、迷路のような通路に。

c0146402_5454133.jpg中にはこんな回廊も。まさに「天空回廊」とでも言えますでしょうか。

いにしえの修道僧は、こんな美しい回廊を歩いてまわって思索に耽っていたのでしょう。

c0146402_548498.jpgc0146402_5541977.jpg左はこの回廊の天井です。見ての通り木製です。私達はこれから先、ブルターニュを周って様々な教会を訪れるのですが、それら教会のほとんどは、ここと同じように天井が木製で出来ていることがとても多かったのです。北欧の方では、木で作られた教会があると聞きますが、それらと何かつながりがあるのでしょうか。技術的な問題なのか、気候的な問題なのか、はたまた別に何か理由があるのか。

右はモン・サン・ミシェルにおける主人。夕日が丁度良いところにあり、一枚ぱちりと撮ってしまいました。


c0146402_557471.jpgこの日の宿は、近くのサン・マロという街に取っていました。サン・マロは12世紀半ばに岩島上に建設されたのが始まりで、その後ここの住民は敵船の強奪を始めます。14世紀には公認の自治都市になり、その後政府公認の海賊となるのです。

そういう経緯からか、この街の旧市街は、全部を城壁で囲まれていて、見るものを圧倒します。モン・サン・ミシェルに続いて、本日の二度目の感動でした。
サン・マロに到着したのはもう7時近く。この日はホテルで少し休み、すぐ向かいにあるビストロで食事をしました。

c0146402_6101567.jpgLe bistro de Jeanというこのお店、街をぐるっと周って、一番雰囲気が良さそうだったのでここを選んだのですが、正解でした。
お店のご主人、ジャンさんは寡黙でもくもくと仕事をこなす、職人気質(?)な、でも感じの良い方、対して接客担当の奥様は常にレストラン内を見渡し、お客さんに声をかけられてから動くのではなく、自分から積極的に仕事を探し、お客さんと会話を楽しむ(でも決してうるさくない)、素晴らしいマダムでした(おまけに可愛かったのです)。お料理もとても美味しかった!

c0146402_615419.jpgまずは突き出し。バゲットの上に海老のクリームソースのようなものを塗ったものでした。ワインは何故かアルザスのリースリングを選択(笑)でもこのリースリングもとても美味しかったです。ジャンさんの選択が良いのでしょう。突き出しとよく合っていました。

下左は主人の頼んだアントレ。魚のスープです。一口頂きましたが、魚の出汁が良く出た濃厚なスープで、付いているチーズやクルトンなどを入れて食べます。

c0146402_6201976.jpgc0146402_6205271.jpg手前にある黄色いものはルイユというソースです。にんにくやとうがらし、じゃがいもや卵黄などを混ぜて作ったもので、これを入れるとスープがより濃厚になる気がします。

右は私の頼んだ牡蠣です。ブルターニュに来たら牡蠣!と私は勝手に思っています。なので、迷いなく牡蠣を選択。レモンをぎゅっと絞って、牡蠣の汁と一緒に食べ、幸せな気持ちになっていきました。

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こちらはメインとして選んだものです。左が主人の選んだタラの背中のカマンベールチーズソース。カマンベールチーズのソースなんて初めて聞きましたが、一口おすそ分けしてもらうと、チーズの酸味が程よく利いて、淡白な魚の味にアクセントを与えてるように思いました。
右は私の頼んだホタテのクリームソース。ちょっとカレー粉も入っていて、こちらも飽きない味で美味しかったです。ポワローのソテーしたものが下に入っていて、その焦げ目がアクセントになっていました。
c0146402_638536.jpgc0146402_6402187.jpg

最後はやはりデザートを頼んでしまいました。左は主人選択の、塩キャラメルアイスとバニラのアイス盛り合わせ。やはりこちらは塩が特産のためか、このようなアイスもあるのだなあと感心しました。味もとても美味しくて、私もちょっぴり、そちらにすればよかったなーなんて思ってしまいました。
でも私の頼んだ右のデザートもとても美味しかったです。これはFar Bretonという、ブルターニュのお菓子で、プディングに近い・・といったらいいでしょうか、カスタードのような生地の、柔らかい、優しい味のお菓子です。これには無花果のジャムとアイスがついてきました。

食後はカフェを頼み、お店を後にしました。本当は食後の散歩として、少し旧市街を歩きたかったのですが、結構寒かったためにホテルへ直行し、市街観光は翌日に持ち越しとなりました。

この日、午前中はお墓参り、午後はモン・サン・ミシェル、そしてサン・マロの美味しい食事と、なかなか充実した一日となりました。
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by merico-merico | 2009-03-09 06:55